■虹の学校とは?虹の学校は2008年、当時就学機会のなかった山岳民族の孤児や貧困家庭の子供達のためにミャンマーとの国境に程近いカンチャナブリ県サンクラブリー郡のフアイマライ村にて創立されました。創立当初とは教育制度や社会状況も随分変化してきましたが、依然として国籍を持たず厳しい境遇に立たされている子供たちがいるのが現実です。虹の学校はそんな厳しい境遇にある山岳民族の子供たちを受け入れ、オルタナティブ教育を実施する学習センターとして、生活および教育支援をおこなっています。「虹色の架け橋で美しい地球を未来につなぐ」ことをビジョンとして掲げ、日々の生活と教育を通して次代に思いを馳せ今を生きることができる人材育成を目指します。生徒数 :44名 (5歳から22歳のカレン族、モン族)教師 :4名スタッフ :3名運営 :高知市高法寺 (住職 : 玉城秀大)校長 :片岡朋子学習センター登録者:Miss. Pannaporn Ninkhiew □子供たちの境遇虹の学校の子供たちは両親を含め、ほとんどが無国籍です。タイにおける無国籍者は「パスポートの取得ができない」「自由な移動ができない」「社会保障制度の対象外」など、生きていく上で多くの制限を抱えています。無国籍である理由は山岳民族であることに加え、孤児・育児放棄・ミャンマーの内戦から逃れてきた難民の子供など様々で、国籍取得に必要な出生証明書や住居登録書を持っていません。山岳民族の無国籍問題は、タイの国籍法や国の安全保障、タイと周辺国の政治状況、経済、人権問題などが複雑に絡み合い、解決が非常に困難な問題と言われており、2021年現在の制度では子供たちの国籍取得は非常に厳しい状況であるのが現実です。そのような状況ではありますが、虹の学校では将来の国籍取得を見据えたサポートを継続しながら、その有無に関わらず「生きる力を育む教育」に取り組んでいます。 □沿革2008年 玉城秀大がカンチャナブリ県サンクラブリー郡にて虹の学校を創立2010年 片岡朋子が校長として就任2014年 タイ政府公認の学習センター登録2018年 土地使用契約打ち切りにより転出 借地にて活動継続、土地購入2019年~ Pannaporn Ninkhiew が学習センター登録者兼教員として就任 新天地での学舎建設を少しずつ進めながら活動を継続2023年 タイ王国社会開発・人間安全保障省より社会貢献賞を受賞 ■私たちが虹の学校を運営する理由 □出会い、つながったご縁を大切にしたい初めに代表玉城がこの地に足を運んだのは、もともと孤児院を経営されていたタイ人の友人を訪れてのことです。そこで学校に行けない子供たちと出会い「彼らのために良い学校を作りたい!」と思ったことをきっかけに「虹の学校プロジェクト」はスタートしました。一時的に渡タイしていた玉城とタイ人の友人・子供たちとの出会い。その小さな出会いが校長・子供たち・スタッフ・地域の方々・ご支援くださっている世界中の皆様へとつながり、今ではたくさんの方々が虹の学校に関わってくださっています。この一つ一つのご縁・出会いを大切にしたいという思いも、私たちが運営を続けていく大きな理由の一つです。 □「豊かな生活」を享受することの責任サンクラブリーの山々はゴムのプランテーションで埋め尽くされています。もともと豊かな森で採取狩猟、農耕の生活を送っていた山岳民族の生活は先進国の便利快適な生活のもとに犠牲になってきました。豊かな森は大規模なプランテーションへと変わり、そこでは低賃金での労働がおこなわれています。貧困、無国籍、未就学という彼らの直面する問題は決して人ごとではなく、その上で成り立っている私たちの「豊かな生活」に密接に結びついています。都会や先進国で便利快適な生活を享受している私たちには、彼らの困難な状況と向き合い協力して解決していく責任があると考えています。 □日本人だからこそできることここサンクラブリーは先進国では無くなりつつある美しい生活文化・民族文化が今尚残っています。しかし、先進国同様に急速に失われつつあるのが実情です。過去に先進国が辿って来た発展の道筋。その良し悪しを目の当たりにしてきた日本人だからこそ、お手伝いできることがあると考えています。より良い発展のあり方の模索・実践、美しく価値ある文化の保存・継承を一つの目標に、日本人、そして地域の一員として協力していきたいと思います。 ◆情報公開2023年度決算報告書(PDF)2022年度決算報告書(PDF)2021年度決算報告書(PDF)2020年度決算報告書(PDF)
生徒数 :44名 (5歳から22歳のカレン族、モン族)
教師 :4名
スタッフ :3名
運営 :高知市高法寺 (住職 : 玉城秀大)
校長 :片岡朋子
学習センター登録者:Miss. Pannaporn Ninkhiew
タイにおける無国籍者は「パスポートの取得ができない」「自由な移動ができない」「社会保障制度の対象外」など、生きていく上で多くの制限を抱えています。無国籍である理由は山岳民族であることに加え、孤児・育児放棄・ミャンマーの内戦から逃れてきた難民の子供など様々で、国籍取得に必要な出生証明書や住居登録書を持っていません。山岳民族の無国籍問題は、タイの国籍法や国の安全保障、タイと周辺国の政治状況、経済、人権問題などが複雑に絡み合い、解決が非常に困難な問題と言われており、2021年現在の制度では子供たちの国籍取得は非常に厳しい状況であるのが現実です。そのような状況ではありますが、虹の学校では将来の国籍取得を見据えたサポートを継続しながら、その有無に関わらず「生きる力を育む教育」に取り組んでいます。
2010年 片岡朋子が校長として就任
2014年 タイ政府公認の学習センター登録
2018年 土地使用契約打ち切りにより転出 借地にて活動継続、土地購入
2019年~ Pannaporn Ninkhiew が学習センター登録者兼教員として就任 新天地での学舎建設を少しずつ進めながら活動を継続
2023年 タイ王国社会開発・人間安全保障省より社会貢献賞を受賞